ほくろのがんのスキンチェックは「♪ABCDEチェック」でおぼえよう
2025.11.28
各種疾患の情報があつまるウェブサイト。
気になる症状や疾患名から情報が探せます。
気になるほくろ、そのままにしていませんか?
この動画では、「ほくろの正体」と「注意が必要なほくろのポイント」について解説します。
#悪性黒色腫 #メラノーマ
悪性黒色腫は、皮膚のメラニン色素(皮膚や毛髪、瞳の色を決定する色素)を作る細胞ががん化した皮膚がんの一種です。「メラノーマ」とも呼ばれ、皮膚がんの中でも特に注意が必要です。
悪性黒色腫の多くは褐色から黒色の斑点として皮膚にあらわれ、まれに色素の少ない赤色調の病変もあります。見た目がほくろやシミと似ているため判別が難しいこともありますが、一般的に以下のような特徴があります。
-形が左右非対称
-輪郭がギザギザしている
-色むらがある
-大きさ(直径)が6mm以上ある
-大きさ・色・形・かたさなどが変化する
悪性黒色腫の発生原因はまだはっきりとわかっていませんが、紫外線などの環境要因や遺伝的な要因、高齢化などが関わっていると考えられています。発症率には人種差があり、白人で最も高く、日本人では10万人あたり1~2人程度とされています。また、発生しやすい部位も人種によって異なり、欧米人では顔や腕など紫外線にさらされやすい部位に発生しやすいのに対し、日本人では紫外線が直接当たりにくい足の裏や手のひら、爪のまわりに発生する傾向があります。
悪性黒色腫の治療には大きく分けて、「手術」「薬物療法」「放射線療法」があります。どの治療を行うかは、病気の進行度(病期)によって決まります。
悪性黒色腫は進行が速いこともあり、がん細胞が血液やリンパ液を通じて身体の他の部分に広がる(転移する)可能性があるため、早期発見と早期治療が極めて重要です。気になる症状がある方は、早めに皮膚科を受診しましょう。