それ、本当にIBS?IBDとの違いと大切な一歩

要点まとめ

  • IBD(炎症性腸疾患)とIBS(過敏性腸症候群)は、どちらも腹痛や下痢などの似たような症状が現れますが、原因や治療法が全く異なる病気です。
  • IBSはストレスや生活習慣などによって腸が過敏になる「機能的な病気」であるのに対し、IBDは腸に炎症や潰瘍が起こる「器質的な病気」です。
  • 腹痛や下痢に加えて、血便、発熱、体重減少といった症状がみられる場合は、IBDの可能性があります。
  • IBDの正確な診断と早期発見には、大腸の内視鏡検査を受けることが非常に重要です。

概 要

IBDは「指定難病」の1つであり、患者数は国内で約30万人と増加傾向にあります。また、10代後半から30代前半の若い世代で発症することが多いことが特徴です。
おなかの不調を「いつものこと」と放置せず、早期に適切な診断を受けることが自分の体を守る第一歩となります。
この動画では、IBDとIBSの症状の違いや早期発見に欠かせない内視鏡検査について分かりやすく解説します。

FAQ

Q1. IBD(炎症性腸疾患)とIBS(過敏性腸症候群)の主な違いは何ですか?

A1. IBSはストレスや生活習慣により腸が過敏になる「機能的な病気」で、腸の形や組織に異常はみられません。

一方、IBDは腸に炎症や潰瘍が起こる「器質的な病気」であり、代表的なものに潰瘍性大腸炎やクローン病があります。

Q2. 症状からIBDとIBSを見分けるヒントはありますか?

A2. 腹痛や下痢、便秘などの症状は両者に共通していますが、IBDの場合は血便、発熱、体重減少といった症状が現れることがあります。

Q3. IBDとIBSで症状が現れるタイミングに違いはありますか?

A3. IBSでは、ストレスや食事などをきっかけに腹痛が認められる傾向にあります。

これに対し、IBDは腸の炎症が原因となるため、炎症の程度に応じて症状が現れ、睡眠時にも腹痛や下痢が生じることがあります。

Q4. IBDかどうかを確かめるにはどうすればよいですか?

A4. 正確な診断を受けるためには、大腸の内視鏡検査が必要です。

気になる症状がある場合は、消化器内科を受診してください。

Q5. 内視鏡検査を受けるのが不安です。苦しい検査なのでしょうか?

A5. 最近の検査は進歩しており、検査自体の時間は15分程度で日帰りでの実施も可能です(検査前の事前準備は必要です)。

また、お薬を使用して痛みを軽減することができ、眠っている間に終わるケースもあります。

更に詳しく知る

疾患情報詳細

監修:わだ内科・胃と腸クリニック 院長 和田 蔵人 先生

IBD(inflammatory bowel disease;炎症性腸疾患)は、原因不明の慢性的な腸の炎症を特徴とする病気の総称です。
代表的なものに、潰瘍性大腸炎やクローン病があります。

IBDは「指定難病」のひとつですが、患者数は国内でも約30万人と、増加傾向にあります。今のところ原因ははっきりとはわかっておらず、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返す慢性の病気です。

主な症状は下痢、血便、腹痛、発熱、体重減少などですが、下痢や腹痛は、よくある病気であるIBS(irritable bowel syndrome;過敏性腸症候群)でもみられることがあります。

IBSとIBDは、名前や症状は似ていますが、原因も治療法も異なります。
IBSは、ストレスや生活習慣によって腸が過敏になる「機能的な病気」で、腸の形や組織には異常がみられません。一方IBDは、腸に炎症や潰瘍が起こる「器質的な病気」です。

IBDはIBSと症状が似ており、発見が遅れることも少なくありません。
血便、発熱、体重減少など、異なる症状もあるため、その違いを知っておくことが大切です。

IBSかIBDか、診断をつけるために必要なのが大腸の内視鏡検査です。
最近の検査は進歩しており、検査自体の時間は15分程度、日帰りででき、お薬で痛みを抑えることができ、眠っている間に終わることもあります。

IBDは早期発見が何よりも大切です。気になる症状がある方は、一度消化器内科で相談し、怖がらずに内視鏡検査を受けてみてください。

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