その違和感、気のせいじゃないかも
2025.06.16
各種疾患の情報があつまるウェブサイト。
気になる症状や疾患名から情報が探せます。
パーキンソン病は65歳以上の約100人に1人がかかっているとされており、高齢になるほど発症しやすい病気です。この動画では、ドパミン不足による発症メカニズムや見過ごされがちな症状、進行を緩やかにする治療法など、パーキンソン病について詳しく解説しています。
A1. 脳の黒質で作られるドパミンの不足が原因です。ドパミンが減ると脳からの指令が筋肉に伝わらず、動きが鈍くなります。
詳しい発症の原因は、まだ明らかになっていません。
A2. 手足の震えや筋肉のこわばりといった運動症状や便秘、不眠などの非運動症状が現れます。
非運動症状は、運動症状が現れる前にみられることもあります。
A3. 加齢による運動機能の低下や他の病気と区別がつきにくく、見過ごされがちです。
日常の小さな違和感に注意することが大切です。
A4. ドパミンの働きを補う薬の服用と、ストレッチなどのリハビリテーションが基本です。
進行を緩やかにしたり、生活の質を維持したりすることに繋がります。
監修:済生会熊本病院 脳神経内科 医長 神宮隆臣 先生
パーキンソン病は、脳の黒質というところで作られている「ドパミン」とよばれる物質が不足することで起こる病気です。
50歳~65歳で発症することが多く、65歳以上では約100人に1人といわれています。
ドパミンは、神経細胞から神経細胞に情報を伝える物質のひとつで、脳からの指令を筋肉に伝えるためには、ドパミンが必要です。ドパミンが不足すると、脳の指令がうまく伝わらなくなり、徐々に身体の動きが鈍くなります。
パーキンソン病の主な運動症状として、手足がふるえる、動きが遅くなる・小さくなる、筋肉がこわばる、身体のバランスが悪くなることがあります。これらは、「パーキンソニズム」ともよばれるパーキンソン病に特徴的な症状ですが、加齢による運動能力の低下として見過ごされることもあります。
また、脳や神経の他の病気や薬の副作用(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症、レビー小体型認知症、脳血管性パーキンソン症候群、薬剤性パーキンソン症候群)であらわれる症状とも区別がつきにくいです。
運動症状以外にも、便秘、頻尿、立ちくらみ、もの忘れ、においを感じない、眠れない、疲れやすい、気分が落ち込むといった非運動症状がみられることもあります。
人によって症状はさまざまですが、パーキンソン病の治療は、不足しているドパミンのはたらきを補う薬を飲むことと、ストレッチや歩行訓練、話し方の訓練といったリハビリテーションが基本です。これらをあわせて行うことによって、病気の進行をゆるやかにしたり、生活の質を維持・改善したりすることにつながります。
パーキンソン病は進行性のため、できるだけ早く病気をみつけて、適切な治療を始めることが重要です。気になる症状がある方は、早めに脳神経内科を受診しましょう。