それ、本当にIBS?IBDとの違いと大切な一歩
2026.08.19
各種疾患の情報があつまるウェブサイト。
気になる症状や疾患名から情報が探せます。
IBDは、国内で増加傾向にあり、10代後半から30代前半の若い世代での発症が多い病気です。主な症状として、腹痛・下痢・血便などがあり、「寛解」と「再燃」を繰り返すことが特徴的です。しかしながら、適切な治療を受けることによって、多くの方が病気とうまく付き合い、普段の生活を維持することができています。この動画では、潰瘍性大腸炎とクローン病の違いや診断に必要な検査、治療法について詳しく解説します。
A1. 体の免疫が誤って自分の腸を攻撃し、腸の中で炎症が続いてしまう病気です。
代表的なものに潰瘍性大腸炎とクローン病があり、腹痛や下痢、血便などの症状が現れます。
A2. 潰瘍性大腸炎は直腸から連続して大腸に炎症が広がりますが、炎症は腸の内側の粘膜だけにとどまります。
一方、クローン病は口から肛門まで消化管のどこにでも、飛び飛びに炎症が生じることが特徴的です。炎症は小腸と大腸に発生することが多く、腸の深い部分まで炎症が及ぶことがあります。
A3. 近年は治療の選択肢がたくさんあり、症状に合わせて、5-ASA、ステロイド、免疫調節薬または抑制薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などが使用されます。
A4. IBDは慢性の病気であり、症状が落ち着く「寛解」と悪化する「再燃」を繰り返します。
そのため、症状が良くなっても治療を続け、長期間「寛解」を維持することが大切です。
A5. きちんと治療を受けることで、多くの方が学校や仕事、旅行など、普段の生活を続けて自分らしく暮らしています。
監修:わだ内科・胃と腸クリニック 院長 和田 蔵人 先生
IBD(inflammatory bowel disease;炎症性腸疾患)は、原因不明の慢性的な腸の炎症を特徴とする病気の総称です。なかでも代表的なのが、潰瘍性大腸炎とクローン病です。
潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症が起こります。おしり側の直腸から連続して広がり、炎症は腸の内側の粘膜だけにとどまります。
一方クローン病は、口から肛門まで消化管のどこにでも炎症が起こり、小腸と大腸に発生することが多いです。飛び飛びに炎症が出るのが特徴で、腸の深い部分まで炎症が及ぶことがあります。
共通の症状は腹痛、下痢、血便ですが、症状の出方やタイミングは人それぞれです。
症状が落ち着くことを「寛解」、悪くなることを「再燃」といい、この寛解と再燃が繰り返されます。
できるだけ再燃させず、長い期間、寛解を維持させることが治療の大きな目的です。
診断をつけるために必要なのが大腸の内視鏡検査です。
最近の検査は進歩しており、検査自体の時間は15分程度、日帰りででき、お薬で痛みを抑えることができ、眠っている間に終わることもあります。
IBDの治療は、「炎症を抑えて再燃を防ぐこと」が大切です。患者さんの症状に合わせて治療法を決めていきます。
よく使われるお薬は、5-ASA、ステロイド、免疫調節薬または免疫抑制薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などです。
IBDは、症状が落ち着いても腸の中に炎症が残っていることがあるため、長く付き合うことができる自分に合った治療が選べるよう、先生としっかり相談しましょう。