パーキンソン病とは?

概 要

「パーキンソン病」という言葉は、聞いたことがある人も多いかもしれませんが、どのような病気か知っていますか?

パーキンソン病は、50歳~65歳で発症することが多く、65歳以上では約100人に1人といわれています。

この動画では、パーキンソン病に特徴的な症状やその治療法などをご紹介します。

疾患情報詳細

パーキンソン病は、脳の黒質というところで作られている「ドパミン」とよばれる物質が不足することで起こる病気です。
50歳~65歳で発症することが多く、65歳以上では約100人に1人といわれています。

ドパミンは、神経細胞から神経細胞に情報を伝える物質のひとつで、脳からの指令を筋肉に伝えるためには、ドパミンが必要です。ドパミンが不足すると、脳の指令がうまく伝わらなくなり、徐々に身体の動きが鈍くなります。

パーキンソン病の主な運動症状として、手足がふるえる、動きが遅くなる・小さくなる、筋肉がこわばる、身体のバランスが悪くなることがあります。これらは、「パーキンソニズム」ともよばれるパーキンソン病に特徴的な症状ですが、加齢による運動能力の低下として見過ごされることもあります。

また、脳や神経の他の病気や薬の副作用(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症、レビー小体型認知症、脳血管性パーキンソン症候群、薬剤性パーキンソン症候群)であらわれる症状とも区別がつきにくいです。

運動症状以外にも、便秘、頻尿、立ちくらみ、もの忘れ、においを感じない、眠れない、疲れやすい、気分が落ち込むといった非運動症状がみられることもあります。

人によって症状はさまざまですが、パーキンソン病の治療は、不足しているドパミンのはたらきを補う薬を飲むことと、ストレッチや歩行訓練、話し方の訓練といったリハビリテーションが基本です。これらをあわせて行うことによって、病気の進行をゆるやかにしたり、生活の質を維持・改善したりすることにつながります。

パーキンソン病は進行性のため、できるだけ早く病気をみつけて、適切な治療を始めることが重要です。気になる症状がある方は、早めに脳神経内科を受診しましょう。

ページトップへ